ガルバディア地方に存在する都市デリングシティ。
首都サーゲイトから徒歩5日の所にあるその都市は、首都からもっとも近い商業大都市として栄えていた。
しかし、数年前そのデリングシティの領主に、コルネオという小悪党が納まったことで事態は一変した。
流通品への関税や、住民への増税。そして暗黒街の台頭。
コルネオの暴政は止まらず、人々は首都の中央政府へとその暴虐を訴えでた。
そうして中央政府から派遣され、領主補佐の地位に付いたアルティミシアの手腕で、街は一時正常に戻ったかに見えた。
しかし、彼女は時期を見計らっていただけだった。彼女による恐怖政治の敢行に、人々は心休まる事も日々をすごしていた。
そんな中、反体制組織『アバランチ』が立ち上がった。元々テロ的な意味合いの強い反政府組織であったが、ここに来て領主たち体制側の横暴に反旗を翻したのだ。だが、表立っての作戦はことごとく体制側に潰されていく。
そして最後に彼らの取った作戦。それは、領主の暗殺計画だった……。
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